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戦後人

  • 執筆者の写真: 悠樹 阿部
    悠樹 阿部
  • 2023年1月10日
  • 読了時間: 1分

NHKのビートルズ来日特集を見て"文化闘争"が腑に落ちました。

あれに狂奔していたのこそ戦後人です。彼らの基底にあるのは---もし何かがあるとすればですが--体系的な俗物性と言いますか、虚栄です。

ビートルズは記者会見で「富と名誉の次に欲しいのは何ですか?」と問われて"peace"と答えていました。まあ君らには富と名誉--少なくともそれを得る機会--があり、あとは核戦争で死にゃせんかだけが心配事だったんでしょう。でも、そのアナクロな世界観を私たちに押し付けて死に追いやることだけは許せない、とあの世代に対し改めて思いました。エサと配偶者と世間の承認が得られればあとは自分の命がどれだけ長らえるかだけだ、という全くの俗情。そこに国や次世代への配慮が出る幕はありません。

で、連中が圧死しないために警察がお守りをしたそうです。「保守」は戦っていません。闘争を闘争とも、敵を敵とも認識していません。戦後人まで日本人に含めてミンナオナジにしてしまう。だから日本は負けるんです! もっとも、コアな「保守」は少数だったので、戦後人のお守りをしてやるのと交換で「日本」を存続させていたとも言えます。「55年体制は八百長である」とはこの謂です。

 
 
 

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