top of page

日本を見つめ直す視座について

倉山満著「13歳からのくにまもり」を一読した。 本書は、日本という文化を「人殺しはいけない」と自然に分かるものと説明し、江戸から明治期にかけて先人の努力によって我が国が大国の地位に上り詰め、その後転落する近代史、戦後においてアメリカのいうことを聞かなければならない状態におい...

諸外国から見る日本

ウィリアムソン マーレー他編『戦略の形成』(上下巻、ちくま学芸文庫)を読了した。本書は、アテナイからイスラエルまでポイントごとに戦略がいかに形成され、またされなかったを概観するものであるが、明時代の中国大陸史こそ触れられるものの東アジアについてのセクションがない。...

都合のよい「知識人」

エズラ・ヴォ―ゲル氏 『リバランス 米中衝突に日本はどう対するか』(ダイヤモンド社、2019年) https://diamond.jp/category/s-rebalance エズラ・ヴォ―ゲル氏は、「Japan as Number One: Lesson for...

殉国者の慰霊について考える

平成30年10月31日、靖國神社の小堀邦夫宮司(当時)が「天皇陛下に対して不敬な言葉遣い」をしたことなどを契機に、任期満了を前に宮司を退任したというニュースは一時期世間をにぎわした。 小堀氏が、自費出版で作ったという本『靖國神社宮司、退任始末』という本がAmazonで売られ...

国体論を考える

日本とはどのような国であるのか。 国家の統治を考えるのであれば、必ず避けては通れない問いであると私は考えている。 「国体」と検索すると、小林敏男氏の『「国体」はどのように語られてきたか―歴史学としての「国体」論』を目にする機会があり、本書を一読した。...

個々人の人生論の意義

知人の勧めもあり、執行草舟=横田南嶺の『風の彼方へ』という本を一読した。臨済宗円覚寺派の管長である横田老師と執行氏の対談集である。 執行氏は「絶対負」を掲げ、横田老師は禅の教えを掲げ対話に臨む。両者ともに読書家であり、様々な書籍を上げながら様々な話題に話が及ぶ。本書にはキー...

宗教と政治について―「オスマン帝国」を読んで―

小笠原 弘幸『オスマン帝国-繁栄と衰亡の600年史 』(中公新書、2018年)を読んだ。 九州大学の人文系の准教授を務められており、中堅のオスマン史の研究家である。 通史として構成されており、情報量が多い。各スルタンがそれぞれどのような業績を果たしてきたのか(また果たさなか...

イデオロギー対立の時代-ヒラリー・クリントン氏の自伝を読んで

ヒラリー・クリントン氏が出した「」を手に取って読んだ。原書は2017年9月の出版であり、和訳は昨年7月出版された。興味深かったのは、冒頭に係れている事項が「なぜ、自分は選挙に負けたのか」ではなく、「負けた自分の動静や周りの人たちの反応」に終始しているという点だ。...

ジェイムズ・スタヴリディス 『海の地政学』 西洋の海洋進出史観から見た現代

「リムランドの支配を通じて世界島を支配する。この大戦が終結すればアメリカはドイツおよび日本と同盟を結ぶことになるだろう。」第二次世界大戦のさなかに、ニコラス・スパイクマンは大胆にも不倶戴天の敵国との同盟を予言した。彼は戦後の国際秩序を見ることなく没したが、歴史は彼の描いた通...

百田尚樹 『日本国紀』 国民史観の形骸

『日本国紀』と題されたこの本を手に取ると、「私たちは何者なのか」との謳い文句が目に留まる。ルーツにまで遡って「我々」日本民族の歴史を記述しようとする、「国民の歴史」の試みだ。 そのためには、過去の無数の出来事を、民族の発展にとって自体的な(per...

© 2019 by Hiroyuki Ohe. Proudly created with Wix.com 

  • Grey Twitter Icon
フォーラム「言倫」

​あるがままを語る

bottom of page