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歴史認識と対外政策について

  • 執筆者の写真: Hiroyuki Ohe
    Hiroyuki Ohe
  • 2020年5月6日
  • 読了時間: 2分

 エドワード・ルトワック著、奥山真司訳『ルトワックの日本改造論』(飛鳥新社、2019年)を読了した。本書を読んでまず思うことは、ルトワックは元気だなということである。

 

 著者は、「韓国はイタリアと同じで、同盟国にならない」と述べ、イタリアとロシアは同じくらいの経済規模の国なのに、ロシアは戦略がしっかりしていると述べている。韓国については、実質独立国ではなく、「韓国には文化的にどこかに従属するという伝統」があり、中国に依存していると述べる。著者の経験にも根差している言説のようであり、著者が、1970年代末に、韓国政府にアドバイスした点が何一つ採用されておらず、安全保障という根本課題につき、他国依存で自主防衛をしようとする気概がないと悟ったようである。

 他方で著者は、日韓関係を考えるうえで、「日本側の貢献や、朝鮮人の対日協力の事実 を一つひとつ、 記録から明らかにし、それらを積み重ねることによって、公式の「抵抗の歴史」の噓を暴き、 韓国人に歴史の真実を直視させること」ができるし、それをやるべきだと述べる。  日韓において共通の歴史を描けるかといえば、私自身は否定的である。共通の歴史を描くことそのものが、韓国のアイデンティティの否定になるからであり、他国である我が国は、韓国に対し、アイデンティティの否定を促すことは、それこそ韓国の自主性を損なうからである。征韓論をどう考えるかという問題にもつながるものであり、この話題(日韓関係と歴史認識)自体は「論争的」であると考える。



 
 
 

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